今日は大晦日。学校もお休みです。
折角来たフィリピンなので年末関係なく社会勉強しようと思いバスで2時間かけてCUBAO(クバオ) という街まで旅行に来ました。
目的はスモーキーバレーと呼ばれるパヤタス ダンプサイトという廃棄物処理地区を見る事です。


パヤタス ダンプサイトとは?
かつて、フィリピンにはマニラの近くのトンド地区にという所に大型の廃棄物処分場が存在しました。日本のテレビでも時折放映さえていたのでご存じの方も多いのではないでしょうか。
ゴミから排出されるガスなどが化学反応を起こしゴミが燃え煙が立ち上ることからスモーキーマウンテンと呼ばれていました。この廃棄物処分場は各国からの批判を受け、1995年に政府によって強制的に閉鎖されました。
ご存じの方もいる通り、ワンピースでルフィ、エース、サボが育った不確かな物の終着駅(グレイ・ターミナル)という場所はここがモデルになっています。
グレーターミナル
政府はスカベンジャーと呼ばれるゴミを拾って生活をする人々の為に新たな住居を用意して強制的に貧しい人々を撤去しようとしたのですがスカベンジャー達にはその新たな住居の賃金も払えないし、ゴミを拾う以外の仕事の仕方もわからない。そこで彼らはマニラの北にある大型廃棄物処分場のパヤタス ダンプサイトに移住していきました。

パヤタス ダンプサイトには毎日大量のゴミが集められ、それらを集めるスカベンジャーや集めたゴミの中の有価物を買取り売却するブローカー達のバラックが立ち並び巨大なスラム街となっています。
2000年に元々無理な積み方をしていたゴミ山が倒壊し何百人もの死者を出す大事件があり一度は閉鎖されましたが元々政府の方針により大気汚染の問題を考慮してゴミは焼却ではなく積み上げ方式で処理していた為、全てのゴミを処理しきれずに2001年に再開されており、ゴミの処理方法やスラム住民の生活は未だに大きな問題となっています。



実際に見てきたパヤタス ダンプサイト
クバオからジプニーで20分くらいかけてフェアビューという大型ショッピングモールなどもあるごく普通の街に向かいました。ここから車で数km走ればパヤタスに行く事が出来ると事前に調べてありました。
タクシーの運転手さんに「パヤタスに行きたいんだけど」とお願いすると
「あんな汚くて危ないところに行きたくない」と何人かに断られました。
数人目で「なんであんな所に行きたいんだ?」と聞かれ「社会の問題を勉強したいんです」と
答えると「近くまでなら連れてってやる」と言って送ってくれました。この運転手のオッチャンがいい人で割と詳しくゴミ問題にについて教えてくれました。

15分くらいするとなんだか少し臭くなってきました。ゴミと人間が暮らす街パヤタスダンプサイトに到着です。街の中には入れないからと言われ、タクシーのオッチャンとはここでお別れ。トライシクルに乗り換えてさらに街の奥に入っていきます。一人で中に入って歩くのはかなり危険らしく、ずっとトライシクルの兄ちゃんに案内してもらう事にしました。


写真 3
ゴミ山のすぐ近くに暮らす人々



写真 2 (1)
何やら路上で金品を売買する人達を発見。ゴミから見つけたものなのでしょうか。
厳つい目で見ていますがこの後全員揃って笑顔でピースしてくれました。


写真 002
ゴミと人間が共に暮らしています

 
写真 003
毎日ゴミを仕分けお金になるものを探す人々



写真 03
缶だけを集める人やペットボトルだけを集める人もいます



中を見て回るとやはり強烈な匂いと不衛生な環境に体が拒否反応を示します。
昔に比べ、かなり整備されて改善されていると聞いたのですがそれでもずっと日本でのんびりと暮らしていた僕にとっては衝撃的なシーンの連続でした。市の許可証をもらっておけばゴミ山の中まで見学する事が出来るようなのですが一人で飛び込みで行ったのでそんな事は知らず、夕暮れも近く危険になるという事で引き返すことにしました。



ゴミ問題について考えた
今回有名なゴミ処理場に訪れ、胸を痛ませながら多くの事を考えました。
本当この旅では自分の無力感を感じる事がとても多いです。。

ゴミの中から有価物を見つける仕事しか知らず、健康上の問題も負いながらゴミ山で働く人達を見ました。彼らが1日に稼ぐお金は50ペソから100ペソだそうです。日本円にしてたったの110円~230円です。体を壊して死んでしまう人も餓死してしまう人も沢山いるでしょう。
それでもこの村で暮らす子供たちは笑顔でゴミの中から見つけた遊び道具で遊んだりしています。

このゴミ問題、決してフィリピンだけの問題ではありません。
僕らが生活をする上で毎日数えきれないくらいのゴミが排出されていて僕らの知らない場所で、知られていない犠牲を払いながらゴミが処理されています。


気になって調べてみましたが日本の排出量は世界でもトップクラスです。
世界のゴミ排出量
中国やインドなどが入っていませんが日本が大量のゴミを排出しているのは間違いありません。
では日本はどうやってゴミを処理しているのか。一部は埋め立てていますが基本的には燃やしています。

▼世界のゴミ焼却炉数
ドイツ51
アメリカ168
日本1893
フランス100
イタリア51
スイス29
スウェーデン21
オランダ9
イギリス7
出典:環境創造株式会社


日本はゴミ焼却炉数で断トツの世界一です。同時にダイオキシン排出量も世界一です。
国土が狭い上に焼却しなければ処理できないだけの大量のゴミが排出されている事が原因だそうです。


また、これから世界のゴミ排出量は
2010年が104億トン
2025年には148億トン
2050年には223億トン
になると予想されているようです。

う~ん。。。

環境問題を考えていくと本当にこれまでの自分が恥ずかしくなります。
自分も含め経済の発展を考える人たちは世界中に山ほどいますが、環境の改善を考える人は本当に一握り。今日ここで学んだことが何も生かされなければ意味がありません。
明日から丁度新年になりますし僕の好きな言葉『Think globally, act locally』に習い小さなことから取り組んでいきたいと思います。



何度も見た動画ですが今日また見直しました。




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先週から英語学習の為フィリピンに短期留学に来ています。
4週間滞在の予定なので1月10日まで、初の海外での年越しとなります。

さて、折角フィリピンに来たのでこの国の事をもう少しよく知りたいと思い色々と調べみました。


マクロデータで見るフィリピン 
 ご存じの通り成長を続ける東南アジアの国々。
フィリピンも例外ではなく近隣国同様に様々なマクロデータがその成長を表しています。

人口の推移
人口は2012年時点で9500万人以上、10年後には日本を追い抜くでしょう。


 一人当たりの名目GDP(USドル)の推移
一人当たりGDPは2012年時点で2,611US$ 5年前と比べて1.5倍に伸びています。


名目GDP(USドル)の推移
GDPは2012年時点で2,500億US$ こちらも5年間で1.7倍に伸びています。

というように順調に経済成長しており、今後も当然伸び続けるという予測が立っているフィリピン。
理由としては主に下記の2つがあげられています。
①海外からの直接投資が順調に増加
②安定した海外出稼ぎ労働者からの送金


①海外からの直接投資が順調に増加

直接投資受入額
※JETRO調べ

2012年時点で直接投資額は68億US$、年々増加をしてきています。
この理由としては当然人口や経済成長などマーケットとしての魅力が伸びてきていることもありますが優秀な英語人材が低賃金で雇えるという事でコールセンターやITエンジニアとしてフィリピン人を雇いたい外資系企業が増えてきているのも一因だと思います。最近ではセブ島なんかにオフショアの開発拠点を置く日系企業も増えてきました。
また、以前は国の汚職問題などがひどく少し敬遠されていたようですが、反汚職の取り組みなどが功を奏しはじめ有効な投資適格国として評価され始めているようです。


②安定した海外出稼ぎ労働者からの送金
海外労働者送金額
※三菱UFJ銀行調査データより

フィリピンが数年前から出稼ぎ施策のようなものを始め、今では1000万人近くの出稼ぎ労働者がいると言われています。国内の労働人口が4000万人と考えると合計労働人口が5000万人で働ける人5人に1人が海外で働いている国という事になります。
また、2012年時点で海外出稼ぎ労働者からのフィリピン送金額は214億US$
これは銀行を通した金額なので実際に手渡しなどほかの方法も含めて考えると倍の400億US$近くあると言われています。2013年度の国家予算が490億US$なので国家予算に近い金額が出稼ぎ労働者から送られてきているというからすごい。日本にも多くのフィリピン人が来ていますが彼らはフィリピンという国家を支える貴重な労働力だと考えると少し見方も変わりますよね。



フィリピン人に聞くフィリピン経済
私が通う学校では経済について話をする機会も多くフィリピンの人達が
自国の経済についてどう考えているか何人かの先生から聞くことが出来ました。

僕「How is the Philippine's economy?」
先生A「It's bad」
先生B「No good」
先生C「terrible」

誰に聞いても大概がこんな感じのリアクションになります。

僕「でもフィリピンの経済は伸びてるじゃん?」
先生A「あんなの嘘よ」
先生B「私たちの給料なんて全く上がらないし」
先生C「政府は腐りきってるわ」

こんな話をされます。
長期政権のアキノ大統領ですが一般市民からの人気が盤石とは言えないようです。


では実際のところはどうなのか?
それは今の僕にはわかりませんがもう少しだけ調べてみました。

失業率の推移
各国の失業率推移を見てみるとフィリピンが断トツで高く、7%前後からなかなか改善できていないのがわかります。
日本とは違い豊富な労働人口がいるものの、その人たちに与える仕事がなかなか作れていないということでしょうか。


次に商工会議所からこんなデータが出ているのを見つけました。
商工会議所データ
フィリピン日本人商工会議所データ

世帯収入月額別の世帯数、これを少し加工してみました。

まず人口について、こっちに来てフィリピンのこのデータでいうClassC、D、Eの人達と話をしていて兄弟の話を聞くと、みんな異常に兄弟が多いのです。10人兄弟なんていうのが当たり前です。単純に人口を世帯数で割ると人世帯当たり5人家族という計算になりますが、フィリピンの場合、高所得層はあまり多くの子供を持たず低所得層の方が多くの家族を抱えているようです。
これには性教育の問題なども関連しているようですが本当のところはよくわかりません。
とりあえず、聞いた話を元に階層別の想定世帯内人数をだし人口を出してみました。
商工会議所データ+人口
フィリピン日本人商工会議所データを基に作成

この計算でいくとClassAとBはわずか66万人しかいないという事になります。
フィリピンの経済を動かしているといわれる華僑がフィリピンには100万人以上いると言われていますがこのデータでいくとClassA,Bの大半は華僑なのではという想像もできます。


次に世帯収入がフィリピンの金額だと実感がわかないので日本円換算、日本物価換算してみました。
収入別世帯数
フィリピン日本人商工会議所データを基に作成

そうすると上記の通り、日本物価換算すると世帯月収が23万円以下の世帯が78%、人口でいくと83%が世帯収入23万円以下で暮らしているという事になります。物価換算してこの数字は驚きです。


一応日本のデータも総務省のデータを参照してみました。
日本は核家族化など状況は違うものの世帯収入100万円以下が10%未満。
やはり日本は豊かな国です。
日本世帯別収入




結論
フィリピンの経済が全体として伸びているのは間違いない。
ただし一般的なフィリピン人の多くは貧困層であり
彼らの生活水準改善は依然として深刻な問題となってる。
これが今回私が調べてみて感じたフィリピンという国の経済です。

日本から報道や数字だけで見てしまうと気づかない事も現地に来て現地の人の
生の声を聞くことでわかることが沢山あります。
海外に出て一番学んだのはこの学ぶ事の大切さかもしれません。
まだまだ視野が狭いですがこれからも現地に赴いて色々と学んでいきたいと思います。












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麻布で尊敬している社会企業家コぺルニクの中村さんのお話を聞いてきました。

コぺルニクという団体は元マッキンゼー、国連の中村さんが国連時代の同僚である奥様と
作られたNPOです。

「途上国にテクノロジーを波及させ、貧困削減を加速したい。」
という思いの元、途上国の人々の生活を新しいやり方で改革されている姿は
まさに私のやりたい夢の姿そのもので以前から憧れておりました。

コぺルニクさんのモデルは「ファウンダーと呼ばれる個人支援者」、「途上国の地元団体」、「テクノロジーを持つ会社や大学」の3者をオンラインで結び付け、途上国の人々の生活が効果的、自立的、継続的に行われる仕組みを作っています。自律的、継続的というのが凄いですね。

KP


英語の講演会でしたが、事前に知っていたこともありかなり聞き取る事ができました。
また、最後に質問タイムを設けていただき基本的に兎に角手を上げて質問する事に
している私は見事質問の権利を得る事が出来ました。

私の質問「途上国支援ビジネスを勉強するには何が一番の方法でしょうか?」

中村さんの回答「わかりません、実際に行く事が一番だと思います。」

私の拙い英語の質問にも本心で答えていただき心が震えました。
しかもコぺルニクさんのヘッドクォーターは私がこれから行くバリのウブドだとか。


いや~胸が熱くなったいい一日でした。
頑張ろう!


▼コぺルニク日本語HP
http://kopernik.info/ja

▼コぺルニク事業紹介動画

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ジャカルタにわずか1日で別れを告げ、海を渡りバリに到着しました。
この地を訪問した目的は決して海や山に遊びに行く事ではありません。
知人から誘われていたバリでの会社設立及び新規ビジネスの実現可能性を調査しに行く為です。
僕はあまり本当に乗り気ではなかったのですが、取り敢えず3日間は真剣に一緒にやるつもりで
ここで働いてみて、本当にここで自分のやりたい仕事ができるのか見極めようと考えていました。

バリのイメージはハワイや沖縄のような観光地とっいったイメージを持っていたが訪問してからもそのイメージは大きくは変わらず、やはり観光業や飲食業で成り立っている島なんだなぁと感じました。
多くの日本人が住んでおり、人生の余生をバリという地で優雅に過ごしている人、バリでビジネスをして上手く成功を収めている人など様々な人にお話を伺うことが出来ました。
お話を伺うと、バリはここ10年で目覚ましい発展を遂げているようで今では豪邸や飲食店が立ち並ぶ土地も10年前には道路もなく田んぼだった場所も多いといいます。観光地としての人気と航空機の利便性が増したことで島の経済が大きく成長しそれに伴い各地がより整備されていくといういいスパイラルに入っているようです。


バリでの会社登記

肝心のビジネス立ち上げに関してですが、インドネシアで新たに会社を立ち上げてビジネスをしようとする場合、インドネシア人のパートナーを見つけ、インドネシア人にオーナーになってもらい会社を立ち上げる方法(つまりインドネシアの企業という事になる)と外資企業として立ち上げる方法がある。前者でやる場合は特に制限もなく手続きなども簡単だが会社自体はインドネシア人の物となる為、信頼できるパートナーを見つける必要があります。後で裏切られたり揉めたりしてトラブルになるケースが多くあるようです。後者の場合、外資企業が登記する為の条件が業種ごとに細かく設定されており、やりたい事業が実現が思うように出来なかったりします。例えば「資本金の49%はローカル資本にしなければならない」、や「特別な審査が入る」などの条件です。そもそも登記出来ない業種もあります。要は「その事業はインドネシアの国益につながりますか?」という事業を規制しているのです。その辺りの細かい話が全然わかっていなかったのですが幸いにも現地で何度も新会社の設立コンサルティングをやっており、旦那さんがインドネシア人の弁護士という方にお会いする事ができ、色々な手続きの工夫をしたり申請の際に裏技を使えば外資企業としての登記が問題なく出来る事を教えていただきました。どうやら会社を立ち上げるという事は実現出来そうです。


バリのIT事情
次にITという点に関していくと幸いバリは観光地で多くの観光客が訪れるという事もあり、インドネシアの中でもかなりITのインフラ環境は整っており、震災や津波、停電なども問題もインドネシアの中では比較的心配がないようです。では、ITの人材という点ではどうか。たまたま知人のバリ人の甥っ子が国立大学の情報工学科の4年生という奇跡があり、インタビューをする事ができました。やはりバリの中ではまだまだITの仕事や会社はないに等しいくらい少なく、その情報工学科も4年前に出来たばかりだといいます。卒業していく学生達もIT関連の仕事をしたくてジャカルタなどに出ていく人もいれば、バリの中で農業や工場に勤める人もいるのだといいます。しかし卒業研究なども見せてもらうと学生たちのレベルは決して日本に比べて高くはないが必要最低限は持っており、IT関連の仕事に関するモチベーションも悪くはないと感じました。(むしろ自分をはじめ日本の大半の学生よりいいのでは?)学生に「夢は?」と聞くと「自分の村にITを広げたい」と言ってくれたことが印象的でした。


次の転職先
という事でバリという小さな島の中でも多くの学びがあり自分自身の成長につながりました。
長いようであっという間だった9日間の旅の最終日、僕はバリで知人に尋ねました。


「バリで僕がこのビジネスをやるとしたら何を任せたいんですか?」
 
知人
「全部です、僕は日本の仕事を離れられないので」 

それから自分の中で何回も自問自答しました。
・自分が本当にやりたい事ってなに?
・バリなんかでネットの仕事できるの?
・お金や安定じゃないよね?
・周りに何言われるかわかんないぞ
・何が一番楽しそうなの?
・キャリアとか意味ある?
・夢に向かって頑張りたいんだよね?
・1人で会社作れるって楽しそうじゃん
・いちばん大変な道選んだほうがいいよ
・バリの人たちもいい人たちだし
・インドネシア語も学べるし
・BOP事業も学べるし






「バリでやってみっか」


という事で次はバリで新しい会社を自分で作る事にしました!



写真 4
 バリでお世話になった日本人オーナーさんのお店



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今回、就職活動も兼ねて東南アジアの3か国「シンガポール」、「マレーシア」、「インドネシア」の弾丸ツアーを行ってきました。短期間ではありますが現地の人々の生活を目で見て肌で感じつつ15件もアポを取る事ができ20人近くの企業家や現地社長をはじめ多くの方々からお話をお伺いすることができました。多くの物を得られたこの旅で感じたことを忘れないうちに書き残しておきます。


▼シンガポール
会社への最終出社からその足で向かった最初の国はアジアのハブと呼ばれるシンガポールです。
まず空港に着き電車に乗りました。僕は海外に行ったときは出来る限りタクシーではなく電車や歩きにするようにしています。町の様子や地元の人の生活がよく見えるので。
最初に驚いたのは電車の中から聞こえてくる言葉。中華系の人が話すのは中国語、マレー系の人が話すのはマレー語。英語の国と聞いていたけど街中で聞く言葉は8割が中国語、1割がマレー語、1割が英語やその他言語のような気がする。後で聞いた話ではこの国の人はビジネスシーンでは英語を使ってくれるがプライベートの場ではみんながローカルな言葉でやりとりするのだという。しかも彼らが使う英語はシングリッシュといってかなり訛りが強い。ネイティブの人でも聞き取れないという話なので日本でいえば青森のとかのオッチャンが話す言葉に近いんでしょう。

次に驚いたのがこの国の整然とした作り方です。空港や電車の案内は完ぺきで初めて訪れた人にもとてもわかりやすく案内されていて、構造的にできています。また道路の作りにも驚きます。日本では十字路があれば4つの横断歩道があるのが普通だがこの国は違います。2つや3つしか横断歩道がないケースが多い。ようするに歩行者ではなく車の流れを優先しているのです。この国は小さな面積の中で多くのビジネスを回そうとしている。その上で国のインフラがスムーズに機能することの重要性をよくわかっているのだと思います。

ビジネスの面でも多くの方からご意見を頂戴しました。元々僕が今回の転職活動で獲得したかったのは「海外でのビジネスのやり方」、「一人でなんでもできる力」、「異文化・ハングリーな環境での生活」であったがこの国に来てそんな自分を再認識することが出来ました。
残念ながらこの国で今すぐ僕が出来る仕事ではこれらの事が獲得できないと感じました。この国は下手をすれば東京よりも便利で快適であり、多くの人が「アジアのハブ」と「関税の低さ」を理由にビジネスを行っています。ここを起点にビジネスを展開する必要がある人やお金を回していきたい人には最高の場所ですが、海外で武者修行をしたいと考えている僕にはどうやらあまり向いていないようです。

※シンガポール参考データ
人口:500万人
GDP:276億ドル
1人あたりGDP:521万円

 写真 1
 最終日の夜中、なんとか観光できた


▼マレーシア
次に訪れたのは近年目覚ましい成長を続ける東南アジア第二の都市マレーシアのクアラルンプール。この地には前職の先輩が務めているので色んな所を案内していただきました。この土地はシンガポールに比べてしまうと古い建物や汚い地域もありますが、町全体が大分整備されており何のストレスもなく過ごすことが出来ます。少し意外だったのがタクシーの運転手さんも上手く英語を使いこなし、割とプライドが高いのか騙したり媚びたりボッタくったりする事がありませんでした。僕の出会ったマレー人は偶然かもしれませんが人柄がとてもいい人が多かった印象です。夜はショッピングモールや地元の繁華街を案内してもらいました。繁華街は凄く熱気があり沢山の人がそこで食事をとっていました。中華系の金持ちのマレー人や日本人はモールのような場所で食事をとり、地元のマレー系マレー人は地元の繁華街などで食べることが多いようです。わずか1日半しか滞在出来ませんでしたがこの国の豊な部分やまだまだの部分を両面体感する事が出来ました。なんだかこの国はシンガポールよりも今の自分に合っているなぁと良いフィーリングを感じ取る事が出来ました。

※マレーシア参考データ
人口:2900万人
GDP:304億ドル
1人あたりGDP:103万円

写真 2
 ツインタワー、1つは日本企業、1つは韓国企業が建てたらしい 


▼インドネシア
シンガポール、マレーシアと周りながら急遽予定を変更して訪れることにしたのがインドネシアのジャカルタです。インドネシアは人口も2億4千万人と世界4位、経済も急成長していることからアジアで働くつもりならジャカルタは絶対見ておくべきという皆様からのアドバイスと自分の行きたいという衝動から強引に1日半立ち寄る事にしました。シンガポール、マレーシアと周った僕がジャカルタを訪れて感じたのはThe東南アジアといった感じでタクシーの獲得競争や街並みの汚さは依然訪れたフィリピンのマニラの感覚に似たものを感じました。町の交通量は半端じゃなく空気もかなり汚いし町はゴミであふれそこら中で寝ているホームレスやストリートチルドレンがいます。シンガポールはもちろん、マレーシアにもかなり劣るといった印象です。この国でまず感じたのは言葉の部分で、シンガポールやマレーシアに比べて全然英語が通じない、使える人が本当に限られているという事だ。公共機関の案内標識にも英語が使われている所は少なく、ほとんどがインドネシア語で生活が成り立っているという事でした。ちなみに後で人から聞いた話ではインドネシア語は英語や日本語に比べて時制などもなくとても簡単な言語で半年も勉強すればそこそこのレベルまで話すことが出来るらしいです。また元はマレー語という事でとても似ているらしいのでインドネシア語をマスターすればマレー語も応用を効かして話すことが出来るらしい。インドネシアという国で面白いのは若い人の方が年配の人よりも圧倒的に優秀です。言葉一つとっても若い人は学校で習った英語を綺麗に使いますが、中高年は全く使えません。
この国は本当に色々なものがまだまだ未整備で町も汚いし言葉も通じないという事で住んだら色々と苦労するんだろうなと思いつつ、市場としてのポテンシャル、いわゆる色が塗られていない白地の地図というものを感じることは大いに出来ました。聞いた話では意外にジャカルタ以外の島にも資源マネーで潤った人たちがいるらしく、ECサイトなどの利用も徐々に伸びてきているのだといいます。毎年1.2倍成長を続ける東南アジア最大の国。きっと今後のアジアの中心になっていく国なのだと感じる事が出来ました。



※インドネシア参考データ
人口:2億4400万人
GDP:878億ドル
1人あたりGDP:35万円
 
写真 3
 一番の観光地、夜店が出ていてとにかく汚い
 

▼全体を通じて
3か国通じて言えたのはトヨタや建設会社などの第2次産業の進出が一巡し、今は飲食店を初めとして第3次産業が続々と進出し始めているという事です。大型のショッピングモールなどを見るとかなりの日本企業が進出しています。例えば麺屋武蔵や山頭火などのラーメン屋から和民、大戸屋、吉野家、CoCo壱番まで数えきれないほどの日本の飲食店が入っています。またユニクロやダイソーなど日本でおなじみの企業も進出し結構上手くいっているようです。IT系はというと、当然IBMやHP、Microsoftなどのグローバルかつハード系やインフラ系の企業は多くみられるがサービス系やメディア系、エージェンシー系はまだまだこれからといった印象を受けました。卵・ニワトリの話ではないですが両面から社会が大きく成長してきており、大きなマーケットが出来るのは時間の問題のように感じました。


また今回は宗教についても学ばせていただきました。日本にいるとほとんど意識することはないが、3か国を周り特にムスリムと呼ばれるイスラム教の人々を見て思うところが多く、基本的にムスリムの人々はお酒も飲まないし、豚肉も食べない、女性は布で髪を覆い自分を大切にしており、時折何よりも優先して神に祈りを捧げる事をします。日本人からすれば全く持って普通ではない事が彼らにとっては普通なのです。しかし近年はムスリムの方々にも自由な思想が広がっており決して上記のようなことを全員が厳格に守っている訳ではありません。お酒を飲む人もいれば豚を食べる人もいるし髪を覆わない若い女性も多いです。イスラム教を厳格に従って行動する人もいれば上手く自分の中でバランスを取って行動する人もいる。そしてイスラム教以外の宗教の人も当然いる訳でそんな人たちが融合して生活できるように社会が作られているのは素晴らしい事だなぁと感じるとともに、日本にいると普段一切考えないことについて考えたり学べたりするのはとても良いことです。


今回の周遊を通じて改めて現地に趣き肌で感じることの重要性を実感しました。また多くの人からお話を伺うことで自分が急激に成長する事が出来たと思います。(思えば尊敬する竜馬さんもそうだったのかも)
これから自分の考えを整理して今後進むべき道を決断したいと思います。

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