インドネシアの2015年の最低賃金が発表されました。平均すると全体的に115%程度の上昇率です。今回最低賃金の決定後にガソリン価格の値上げ発表があり大きな問題となりましたが、今年も順調に賃金は上がっております。ジャカルタは2,700,000IDRでした。日本のレートですと26,000円程度でしょうか。下記の図からもわかる様に3,000,000IDRに手がかかりそうな地域がいくつも出てきましたね。

インドネシア地域別最低賃金


地域 2014年 2015年 上昇率
アチェ特別州 Rp1,750,000 Rp1,900,000 109%
北スマトラ州 Rp1,505,850 Rp1,625,000 108%
西スマトラ州 Rp1,490,000 Rp1,615,000 108%
リアウ州 Rp1,700,000 Rp1,878,000 110%
リアウ島嶼州 Rp1,665,000 Rp1,954,000 117%
ジャンビ州 Rp1,502,000 Rp1,710,000 114%
南スマトラ州 Rp1,825,000 Rp1,974,346 108%
バンカブリトゥン州 Rp1,640,000 Rp2,100,000 128%
ブンクル州 Rp1,350,000 Rp1,500,000 111%
バンテン州 Rp1,325,000 Rp1,600,000 121%
タングラン市  Rp2,444,301 Rp2,730,000 112%
南タングラン市  Rp2,442,000 Rp2,710,000 111%
タングラン県  Rp2,442,000 Rp2,710,000 111%
バンドゥン市  Rp2,000,000 Rp2,310,000 116%
ボゴール市  Rp2,352,350 Rp2,658,155 113%
ボゴール県  Rp2,242,240 Rp2,586,000 115%
ブカシ市  Rp2,441,954 Rp2,954,031 121%
ブカシ県  Rp2,447,445 Rp2,840,000 116%
デポッ市  Rp2,397,000 Rp2,705,000 113%
スカブミ県  Rp1,565,922 Rp1,940,000 124%
カラワン県  Rp2,447,450 Rp2,957,450 121%
プルワカルタ県  Rp2,000,000 Rp2,600,000 130%
ジャカルタ首都特別区 Rp2,441,301 Rp2,700,000 111%
スマラン県 Rp1,208,200 Rp1,419,000 117%
ヨグヤカルタ市   Rp1,173,300 Rp1,302,500 111%
スラバヤ市 Rp2,200,000 Rp2,710,000 123%
グルシッ県 Rp2,195,000 Rp2,707,500 123%
シドアルジョ県 Rp2,190,000 Rp2,705,000 124%
モジョクルト県 Rp2,050,000 Rp2,695,000 131%
パスルアン県 Rp2,190,000 Rp2,700,000 123%
パスルアン市 Rp1,360,000 Rp1,575,000 116%
ジョンバン県 Rp1,500,000 Rp1,725,000 115%
プロボリンゴ県 Rp1,353,750 Rp1,556,800 115%
プロボリンゴ市 Rp1,250,000 Rp1,437,500 115%
マラン県 Rp1,635,000 Rp1,962,000 120%
マラン市 Rp1,587,000 Rp1,882,250 119%
バリ州 Rp1,542,600 Rp1,621,172 105%
デンパサル市  Rp1,561,000 Rp1,800,000 115%
バドゥン県 Rp1,728,000 Rp1,905,000 110%
西ヌサトゥンガラ州 Rp1,210,000 Rp1,330,000 110%
東ヌサトゥンガラ州 Rp1,150,000 Rp1,250,000 109%
西カリマンタン州 Rp1,380,000 Rp1,615,000 117%
南カリマンタン州 Rp1,620,000 Rp1,870,000 115%
中部カリマンタン州 Rp1,723,970 Rp1,896,367 110%
東カリマンタン州 Rp1,886,315 Rp2,026,126 107%
マルク州 Rp1,415,000 Rp1,650,000 117%
北マルク州 Rp1,440,746 Rp1,577,617 110%
北スラウェシ州 Rp1,900,000 Rp2,150,000 113%
ゴロンタロ州 Rp1,325,000 Rp1,600,000 121%
東南スラウェシ州 Rp1,400,000 Rp1,652,000 118%
中部スラウェシ州 Rp1,250,000 Rp1,500,000 120%
南スラウェシ州 Rp1,800,000 Rp2,000,000 111%
マカッサル市 Rp1,900,000 Rp2,075,000 109%
西スラウェシ州 Rp1,400,000 Rp1,655,500 118%
パプア州 Rp1,900,000 Rp2,193,000 115%
西パプア州 Rp1,870,000 Rp2,015,000 108%


 
ジャカルタは111%、私の住んでいるバリは105%の上昇となりました。下記ジャカルタの10年推移です。10年前から比べると3.8倍、5年前と比べても2.1倍です。国の成長と共に国民の懐も潤ってきています。
ジャカルタ首都特別区最低賃金推移



ちなみに東南アジアの国々で最低賃金を比較すると大体下記の様になります。
※2014年のデータを筆者なりに加工して作りました。
東南アジア最低賃金比較

 インドネシア、タイ、フィリピン、マレーシアは恐らくこのまましばらく追いつき追い越せの競争を続け上昇し続けるでしょう。それにベトナル、ミャンマー、カンボジア、さらにはバングラディシュといった国々がそれに続く形です。これらの国の労働者は賃金が上がるのが当たり前という感覚で働いています。前年と同じ仕事量、レベルでも10%程度の上昇がないと不満を感じてしまいます。日本人には中々想像しずらい感覚です。

最近すごく考えさせられます、今まで行われてきた賃金の安い場所で作って高い場所に売り、賃金が上がれば別の場所に移るというビジネスの形態、これが50年、100年と時間が経ちアフリカなども1週し世界の賃金格差が無くなる時代。ロボットの社会進出も進み良くも悪くも私たちの生活が大きく変化するでしょう。それが良い時代であるように次の世代に良いバトンを渡せるように自分にできる全ての事に挑戦していきたいと思います。



 2015/08/27: 上記情報は2014年末発表のものです。最新の情報は政府サイトよりご確認いただければ幸いです。


 2015/12/27: 2016年の情報はこちらに記載しています2016年インドネシア最低賃金を詳しくチェック
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先日友人の南アフリカ人の方とお話をしていて面白い議論ができました。


話題になったのが表題のマズローの5段階欲求。
maslow

彼が話してくれたのは「我々の住んでいるインドネシアという国の人達は多くが食事、家族、宗教などを一番に置き生活をしている方々が大半だよね。でも日本や同じように戦争で負けたドイツ、または先進国であるアメリカなどは仕事やお金、名誉、自己実現などの比重を多く置いて生活している人が多い。だからまだまだインドネシアという国は遅れているし、進化のスピードも遅いんだと思うよ。マズローの理論に通ずるものがあるよね。やっぱ日本ってすごいよね」とこんな話をしてくれました。

確かに半年以上この国で暮らしてきて、日本人とインドネシア人の生活の中で重視するものの違いの様なものはかなり感じていました。海外の方から日本の事を褒めていただくのは嬉しい事でしたが、腑に落ちない気持ちがあったので同時に以前から感じていた疑問を彼にぶつけてみました。「でも日本って先進国の中でもかなり自殺率が高い国なんだよね。たぶんインドネシアの10倍くらい多い。それはきっと日本社会の強さの裏にある過度な仕事や競争から産まれてしまう代償。日本という国は先進国であり、後進国での暮らしに比べればとても豊かな生活を送っている人が多いけど、心まで本当により豊かどうかは疑問だよね。正解はわからないけど何となくインドネシア人のほうが人本来の幸せの姿に近い気がするし。。。」こんな話をしてみました。

マズローの理論で考えると人間は低次元の欲求を満たすと高次元の欲求を求めるとありますが、それが必ずしも幸せとは限らないと僕は思います。南アフリカという過去の植民地で育った彼とこのような議論が出来てとても有意義でした。

人間にとって何が本当の幸せか、人それぞれ答えは違うのでしょうが自分なりの素敵な答えが見つけられるようにこれからも世界を冒険します。






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先日の休日、友人から誘っていただきフットサルの大会に参加してきました。
5試合を戦い結果は見事優勝。僕も全試合に出してもらい少しは優勝に貢献できました。
たかが趣味の話な訳ですが僕にとっては感慨深い瞬間でした。


サッカーで友達を作る
バリの中でも外国人などほとんど住んでいないデンパサール地区に住んでいる僕にとって、いかに地元に溶け込むかというのは大きな課題の一つでした。

週2回のフットサルに誘ってもらってから上手くもなく、体力もなく、言葉も喋れない中でただ一人の日本人として参加しました。最初は楽しむというよりは何とか現地に溶け込む足掛かりになればとただのフットサルにすごく気を張って挑んでいました。パスを要求しても無視されたり、ミスを罵られたりしたこともありました、それでも身体を鍛えて一生懸命プレーして言葉も少しずつ改善していくうちにみんなから仲間として認めてもらえるようになってきたのです。今では冗談も言い合えるような仲のいい仲間達が沢山います。フットサルをやっている時だけは自分が外国人だというのを忘れる事が出来ます。


信頼できる人間関係
こちらに住んでると、信頼出来るローカルパートナーを早く見つけた方が良いと言われます。でも多くの人から信頼できる人を見つけるのは難しいとも言われます。僕も最初はそう思っていました。しかし最近は少し考えが変わりました。信頼出来る仲間を見つけるのではなくて自分が相手にとって信頼できる人間になる方が大切だと。相手からすれば言葉もまともに通じないような外国人を信頼できるわけがありません。サッカーを通じて、良いパスを出したり、一緒にゴールを喜んだり、試合が終わってから雑談したり、一緒にご飯を食べたり、小さな事を積み重ねて自分が信頼出来る人間であると相手にわかってもらう。そういう意識が大切なんだとサッカーから学びました。

幸い今は多くの信頼出来る仲間達が出来ました。サッカーという自分の大好きだったスポーツ、趣味がより好きになりました。

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先週はとても嬉しいことがありました。
バリに来て初めてインドネシア人の方からお仕事を受注することが出来たのです。
これまで日本の会社やこちらに住む日本の方からお仕事をいただくことはありましたが、インドネシア人の方からお仕事をいただくのは初めてのことです。

僕の会社では今インドネシアのバリを拠点に日本向け、インドネシア向けにWebサイト制作やシステム開発、ゲーム開発などの仕事をしています。幸い日本から安定した仕事を受けることが出来ていて生計は成り立っているのですが、今後インドネシアに向けて様々なサービスの展開をしていきたいという展望があり、そのファーストステップとしてインドネシアの企業へのWebサイト制作、システム開発をする仕事を始めました。日本では当たり前にどの会社も持っているWebサイトもこっちではまだ持っていない会社も多く、持っていても上手く使いこなせていない所がほとんどです。そういった方々に対してまずWebサイトを持つところから始めていただきインターネットを活用したビジネスの改善をお手伝いしたいと考えました。


バリ島での営業活動
灼熱の中ドブ板営業するのはなかなかの地獄です。小さなレストランから大きなホテルまで1つ1つ飛び込みで回っていきます。しかしほとんどのお店はマネージャーやオーナーがお店にいません、スタッフに任せっきりになっているのでマネージャーやオーナーの番号を教えてもらい、後日電話をして興味を持っていただいた方に再度詳しく説明に伺います。「Webサイトって何っ?」みたいな人も中にはいるのでかなり初歩的な話からしなければならない場合が多いです。当然折衝はインドネシア語で行わなければならないので、覚えたばかりのインドネシア語と身振り手振りで説明します。今まで営業という仕事もしたことがない僕がいきなり海外でつたない外国語を使って営業をする。何もないところから1万円を稼ぐことがこんなに難しいとは、、、恥ずかしながらこの年になって改めてお金を稼ぐって大変さを痛感させられました。


100万円の仕事より1万円の仕事の方が楽しい
今回その営業活動の一貫でとある小さなホテルに訪問しました。お話を伺うとWebサイトは持っておらず、予約は全てagodaやbooking.comなどのサードパーティーからのみ。ホームページを作ったほうがいいと思っているんだけどよくわからないから後回しにしているといった状況でした。

僕は話を聞いて、このお客さんの役に立つ事が出来るという確信に近いものがありましたが、お客さんからの信頼を勝ち取るのは大変です。何度か足を運んでホームページを持つことのメリットを語り、サンプルイメージを作り、全身全霊で説明しました。

お客さんに是非御社で作って助けてくださいとい言ってもらえた時は涙がでそうになるくらいうれしかったです。

ここまで来るのは決して楽な道のりではありませんでした。その裏では僕のスタッフが全力で僕を支えてくれました。プログラマーやデザイナーは技術面の説明でお客さん信頼を勝ち取り、アシスタントの子は僕のつたない説明やインドネシア語の資料作りをいつも助けてくれます。

金額は10万円にも満たない小さな仕事かもしれません。しかし僕にとっては本当に本当に大きな第一歩です。この喜びは日本で10倍、100倍の金額でビジネスをしていた時の10倍、100倍の喜びかもしれません。


人生や仕事の価値観は人によって様々で、こんな世界の離れ小島で数万円のビジネスをする事は馬鹿げているのかもしれません。しかし僕は今とてもエキサイティングな日々を送っています。日本には僕の代わりはいくらでもいますがここには僕の代わりはいません。ITの力でより裕な社会を創る。道のりは長いですが一歩一歩前進中です。


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2014.12.1 追加
そしてついにリリースしたサイトがこちら
The Oasis Kuta Bali Hotel


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日本から海外へ飛び出して早半年、色んな事がありましたが何とか生き延びています。
こっちで暮らしていても今の時代FacebookやLINE、Skypeなどで気軽に連絡が取れるのでさみしさもなく毎日楽しく暮らしています。

有難いことに時折旧友や諸先輩方から連絡をいただいたりFacebookにコメントをいれていただいたりして嬉しい限りなのですが、 その中で本当に色んな方々から「すごいなぁ海外で働くなんて」と言っていただいたりします。

とても嬉しいお言葉なのですがいつもすごく不思議な感覚でした。だって全然すごくないんですもん。
謙遜している訳ではなく僕は本当に頭も良くないし、何か人より優れた技術や知識がある訳でもない、語学のレベルも低い。客観的に自分を見てすごいと思えるところはありません。

実際にこっちでやっている仕事のレベルもハードワークではあるものの、一般的な日本人のナレッジワーカーであれば誰でもこなせるような事を着々と進めているだけの事です。僕に「すごいなぁ」と言ってくれる人達なら誰でも出来る事だと心から思っています。

だからなんで日本人は「海外で働くことはすごい」と感じてしまうんだろうと考えさせられました。


教科書に載っていない恐怖と今を捨てる恐怖が日本人を小さくする
僕たち日本人は大半の人が見えないレールに乗って生きてきました。普通に高校、大学を出て就職率は9割以上と海外と比べて異常に高い。教科書に答えの書いてあるような問題を解くような事が得意なんだと思います。「この数字をここまで伸ばしなさい」とか「この通りに作りなさい」といったお題には滅法強い。一方で自分の教科書にない事をやるのが苦手な人が多いのかなと感じます。「英語(しゃべれないけど)で仕事をする」とか「海外に住む」という今までの自分では想像も出来ないような事に臆病になってしまう。
日本人で英語が達者、正確には外国人とのコミュニケーション能力が高い人というのはいわゆる一般的なレールから外れた日本人が多いのではないでしょうか。逆に綺麗にレールに乗ってきた人間のほうが語学が未熟です。いくら口達者な営業マンやマネージャーも言葉が通じなければ仕事になりません。言葉が通じない人とコミュニケーションをとるという事は凄まじい恐怖感を感じる事です。階段を重い荷物を持って登ろうとするお婆さんがいれば助けてあげる親切な日本人が、地下鉄で迷ってる外国人観光客は無視してしまう。それぐらい母国語以外のコミュニケーションは怖い事なんだと思います。

あとこっちにいて思うのはやっぱり日本って豊です。世界中の美味しいごはんが食べれるし、治安もいいし、母国語以外話さなくていいし。そんな心地いい環境を捨ててでも外に出る理由って中々見つけられないですよね。フィリピン人や韓国人みたいに外に出ないとヤバいっていう飢餓感もない。


50年昔と比べて西洋諸国や日本のような先進国の相対的な力は落ちていますし、これからも落ち続けます。それでも僕は日本人の力ってすごいと思うし、もっともっと社会に影響力与えられると思います。
ぜひ恐怖心を乗り越えて多くの日本人が海外で一緒に戦ってくれたらうれしいです。

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