海外に暮らし始めてもうすぐ半年近く。
最近とても強く感じる事があります。
それは「慣れの怖さ」です。


生活の拠点を海外に移し、言葉も地理も何もわからない中で日々生活をする事は凄まじく刺激的で自分自身が日々強くたくましく成長している事を実感できていました。

その中で言葉を覚え、地理を覚え、助けてくれる仲間も出来、少しの自信が芽生えた今は毎日心地よい気持ちで生活が出来ています。

人間は新しい事象に対して対応し、変化し、慣れ、習熟する事が出来る生き物だと思います。それは素晴らしい人間の特性であると思います。

一方で人間は慣れ親しんだ環境を好む傾向が強いという風にも感じます。
無意識に自分の枠を定め、その中で最良の判断をしていると思いこんでしまいます。

年齢を重ねるとその枠はより固くなり、経験によって培った安全策を日々繰り返していく。
それは短期で考えれば成功確率の高い正しい判断なのかもしれませんが、新たな刺激的なインプットはほぼ発生しません。年齢を重ねるたびに人間の成長速度が減衰していくのは慣れ、経験というプラス要素が反対にマイナスに作用しているのだと考えられます。

人間の慣れる力というのは本当に素晴らしいもので、超アウェイな環境に放り出されてもほんの数年、数か月アウェイで経験を積むだけでそこをホームにする事が出来てしまいます。標高の高い高地に暮らせば息苦しくて辛いですが、しばらく暮らせば心地よく暮らせるでしょう。

だからこそ、自分にとってのアウェイな環境に強引にでも自分の身を置くことが大切なのだと、少し海外での生活に慣れた近頃すごく痛感しています。例え慣れないアウェイの環境で失敗してしまっても、それは将来的には大きな財産になります。そういったチャレンジをどれだけ増やせるかが将来の自分にとって重要です。


以前MITの石井裕先生にお会いした際に、「飢餓感」という言葉を教えていただきました。
常に新しい知識、経験に飢えていなければならない。飢えた状態から解放された時が一番怖い。
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という事で現状に満足せず、全く新しい挑戦をいくつか始めてみたいと思っています。

 
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2014年7月9日、インドネシアの大統領選が行われました。

インドネシアでは大統領と副大統領がセットで立候補し国民投票によって大統領が決定します。
選挙前には候補者同士のディベートがあり両者が激論を交わします。
とてもシンプルなインドネシア語で話してくれるので僕でも少しわかります。
事前調査ではほぼ50:50で人気を割っており、まさに決選投票となりました。
debat



さあ選挙。
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有権者は1億9000万人ですからそりゃ大変です。
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さて開票速報の結果では多くのメディアが前シャカルタ州知事ジョコ・ウィドド氏の当選を報じています、しかし一方で一部のメディアがスハルト前大統領のスハルト元大統領の娘婿プラボウォ氏の当選を報じています。両者が勝利宣言をするというとんでもない選挙になってしまいました。
election
日本人にとっては少し考えにくい事ですがインドネシアでは メディアがかなり政治家に操作されてしまっています。今回もプラボウォ氏の優勢を報じたメディアはプラボウォ氏のグループの所有となっているメディアがほとんどです。選挙前にもこういったメディアの偏重報道は問題になっていました。
日本人も良くメディアを信じすぎる、みたいな事を言われますが近年ソーシャルメディアが発達し色んな意見が飛び交うようになったのと、大阪の橋下徹さんみたいにメディアに真っ向から対立する強い人も出てきて少しずつ変わってきたのかなとも感じます。

※最近とある人からIgnorant is most big problem in democracy.(民主主義において無知は一番の問題)という言葉を教えてもらいました。日本もインドネシアも民主主義の国ですが民主主義って国民が正しい判断を出来る必要があるし、その為にはメディアは公平性を保たないといけないわけですが中々そう上手く成り立たないですよね。中国って共産主義だけど、中国人に言わせるとこの国を民主主義で統治するのは無理という人もいるようです。なんか少し納得です。


jokowi
今回プラボウォ氏はスハルト時代の開発独裁への回帰、ジョコウィ氏は腐敗を排除し民意を反映した民主主義の確立を目指していると私なりに理解しました。最終的な公式発表は2週間後にならないとわかりませんが、これを機に多くの事が変わっていくのは間違いありません。腐敗から脱却した新しいインドネシアに期待し、またその発展に少しでも貢献できるように頑張ります。

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インドネシアのバリに来て5か月。会社をスタートしてまだ2ヶ月近くですが今では8人のスタッフと共に毎日楽しく仕事をしてます。見知らぬ地で新しくビジネスを開始するのに一番苦労したのが人の採用でした。僕が8人のスタッフをどう集めたか、何が効果的で何が効果がなかったのか少しご紹介したいと思います。


・人の紹介
個人的にバリで人を探すのに一番有効かつ、優秀な人材が見つけられる方法だと思います。僕の会社も8人中4人の社員が人の紹介で採用した社員です。まだ一人も社員がおらず悩んでいる時に僕のインドネシア語の先生に相談しました。すると彼女の妹がこちらのIT系最大の大学であるSTIKOM Universityという大学に通っており、Facebookで友人に求人の募集を掛けてくれました。そこから何人か優秀な人が面接に来てくれ、その子の友達も面接に来るといった形に上手く連鎖してくれて多くの人を採用する事が出来ました。
recruit facebook



・イベントで探す
こちらでもIT系スタートアップやGame開発のイベントセミナーみたいなモノが開催されます。知人からイベントの情報を聞いて、訳のわからないインドネシア語のセミナーを聞き、頑張って質問をして、名刺交換をして色んな人に知り合いました。今の社員の8人中3人がそこで知り合った社員です。セミナーに参加する意欲の高い人はこちらでは貴重な人材です。
event



・学校訪問
僕が一番力を入れて取り組んだのが学校訪問です。チラシを作り学校に行って配ったり、掲示板に貼らせてもらったり、Facebook Groupに募集の書き込みをしてもらったり、バリにはそんなに多くのIT系の学校はありませんが、専門学校も合わせて10以上の学校に回ってお願いしてきました。時には100人くらいの前でプレゼンをやらせていただく機会も。すごくいい勉強になったのですが結果的に採用できたのは一人だけ。何校も回ってたったの一人です。働きたいと思っている学生は沢山いると思うのですが間に事務局の人が入ってしまうと中々本人に直接訴えかける事ができなかったというのが反省点です。とはいえ貴重な一人が採用できたことには満足しています。
university



・インターネット


Jobstreet
JobStree
東南アジア最大級の求人サイトjobstreeet。有料で月3万円ほどかかりますが10人くらいから募集が来ました。ただ残念ながらバリではなくジャカルタ、ジャワ、スラバヤからの応募が多く、勤務地、給与の面でなかなかマッチしませんでした。

 

OLX.com
id  t


berniaga
com onesia

Kaskus
Kaskus - The Largest Indonesian Community

C to Cオークションサイトのolx、berniaga、掲示板サイトのkaskusでは無料で求人を出すことが出来ます。求人の数としてはolxが圧倒的に多いです。ただし質は最低ランク、面接の約束をドタキャンしたり、話が全く通じなかったり、いい人材に結びつく可能性はかなり低いです。



・新聞
Bali postという地元の新聞に1日1000円ほどで求人欄に広告を出すことが出来るのでやってみたのですが、全くの効果なし。もう2度とやりたくありません。効果がでる業種もあるのかもしれませんが、少なくともIT人材を探すには全く適さないと感じました。
LOWONGAN KERJA TERBARU APRIL 2011



まとめ
今回30人以上のインドネシア人と面接をさせてもらいましたが、意図せず8人中8人が新卒または現役の学生という結果になりました。若い人のほうが教育をしっかりと受けていて成長意欲も高く素直な人が多かったです。中途でキャリアがある人の方が能力が低いにもかかわらず高い給料を要求したり、嘘をついたり、採用試験でいかさまをしたりする人が多かったと思います。
また、バリには日本やジャカルタのような転職エージェントのようなシステムはありません。優秀な人材を確保するには今までの考えを180度変えて、町中を走り回って探さなければなりません。発展途上の地で人を探すのは大変ですがその分優秀な人材に出会えた時の嬉しさは倍増です。今はまだまだ能力は低いですが8人の原石を未来のリーダーに育てられるように日々頑張ってます。
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ビザの関係で時折海外に出なくてはならないのですが、もうシンガポールも飽きてしまったので行ったことのない国に行ってみたくなり、東南アジアの小さな国ブルネイを訪れました。


ブルネイ基礎情報
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マレーシアに囲まれたとても小さな国です。

面積 : 5,770km2(377,961km2)
人口 : 40万人(1億2653万人)
GDP : 160億USドル(4兆9010億USドル)
一人あたりGDP : 39,942USドル(38,491USドル) 
()内は日本

特筆すべきは一人あたりGDP、なんと日本以上!
東南アジア内でも群を抜く高さです。



街を歩いてみて

到着、ホテルに荷物をおいて街を散歩してみました。
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全然人がいないっ!?一応首都に行ったんですが街に全然人が歩いていません。
車は走っていますがそれでも他のアジアの国に比べると少ししかいません。不思議な感覚です。


続いて海沿いへ
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あまりきれいじゃないけどサンセット

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海辺の国なのでみんな釣りが大好きみたいです。

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夕食はローカルヌードルをいただきました。タイ料理みたい。

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ご飯を食べ終わると真っ暗に。少しライトアップされてます。

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地元のレストラン?写真の見た目ほどは盛り上がっていません。


散歩しながら名物のオールドモスクへ。
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王様がポケットマネーで5億円だして作ったらしい。
世界中の高価な素材を取り寄せたのだとか。
中も見る事ができましたが素晴らしい建物でした。


2日目は朝から地元の市場を見学
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野菜やフルーツ、魚が沢山売っていて中々盛り上がってます。
ただ他の国の市場に比べるとやぱり人の数も場所の大きさも小さいです。


続いて名物の水上タクシーでの水上集落見学へ!
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30分で15ドル払いました。

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すごい、家が水の上にある。


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洗濯ものも水の上で干す。

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なんか名物らしいが上手く説明聞き取れなかった。。

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学校も水の上にあります。
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発電機も水の上にあります。

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博物館も水の上にあります。その他警察や消防署などなんでもこの国は水の上に作ってます。

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水は陸からパイプで引っ張ってきます。トイレは垂れ流しらしい。。

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これはニュータイプらしい。徐々にこのタイプの綺麗な家にリノベーションされていくみたいです。


帰りの車でもう1つの名物モスク、ニューモスクも見たんですが写真取れんかったので拝借。これもとてもきれいですね。
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という事で元々人口が40万人という小さな国ですがその内何万人かは水の上に暮らしています。
だから街にも人が少なかったのかな?

不便な事も多いみたいですがブルネイの人からすると水の上に住むのは1つのステータスで、政府系の仕事をしているお金持ちの人も沢山水の上に住んでるらしいです。




豊かな国ブルネイ

ブルネイという国は一人あたりGDPも日本と同じくらい本当に豊かな国なのですが理由はとても明確でした。
原油や天然ガスの輸出がすごいのです。

ブルネイ 輸入額・輸出額
輸入が35.7億USドルに対して輸出が129.8億USドル。


ブルネイ 輸出構造
輸出の96%は原油と天然ガスです。


ブルネイ主要輸出先
主な輸出先国、なんと日本が断トツの44%

輸出額推移(ブルネイ→日本)
時系列でみても日本とブルネイの関係性が強まっているのがわかります。



1泊2日だけでしたが新しい発見のあるいい旅が出来ました。
日本から出て初めて知ったブルネイという国、そしてその国とブルネイの繋がり。
外にでると日本のことを再発見するというのはこういう事ですね。

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インドネシア、特に私の住むバリでは多くの人が最低賃金という政府が定めた賃金を基準に給料が定められています。そんな事も知らずにそれ以下の金額で働いている人も沢山います。
 
会社を新しく作るにあたり、給与規定を作る必要があったのでインドネシアの最低賃金について調べてみました。


上がり続けるインドネシアの最低賃金

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ここ十数年のジャカルタの最低賃金の推移を見てください。2014年で244万ルピア/月
日本円にして月2万2千円程度しかありませんが、驚くのはその上昇率。15年前の2000年と比べると5倍以上となっています。


tokyo

ちなみに東京の最低賃金推移、2013年時点で時給869円、月173時間労働したとるすと月15万円。しかし2000年と比べても1.2倍程度の伸び率。いかにこの数年で変化していないのかがわかります。
ただ日本で最低賃金を意識している人なんてほとんどいませんね。そこで平均給料なるものも調べてみました。


サラリーマン平均年収推移(年収ラボ)
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うわ~、こうしてみるとちょっとショックですね。リーマンショック以降ずっと横ばい。。

もちろん日本の賃金に比べればインドネシアなんて鼻糞みたいなものですが、ユドヨノ大統領が「低賃金時代は終わった」と宣言するほど賃金は右肩上がりに上がっています。発展途上国ならではの面白さがありますね。




給与規定を作ってみて

さて最低賃金を踏まえながら会社の給与規定を作ってみて、本当に本当に悩みました。
新しい会社で人件費は抑えないといけないし、でもここで働いてくれる社員の生活も考えてあげないといけない。

特に周囲からこんなアドバイスを沢山いただくんです。
「教育とかしてもどうせすぐやめちゃうから安くしといたほうが良い」
「みんな最低賃金ばっかなんだから別に上げなくて良い」
「給与規定とか開示せずに何となくでやっといたほうが良い」
とか

でも自分が作る会社はそんな風にはしたくありませんでした。

悩んでいるときにCAの藤田さんのインタビュー記事をたまたま見てすごくしっくりくるものがあったんです。
「業績がいまひとつのときに社員のモチベーションをどう高めるかという話ではない。人のモチベーションが高まるのは、自分の仕事が会社に寄与していたり、サービスがみんなに使われていたりというとき。また、仕事の喜びはカネではないというが、安い給料で頑張れというのは明らかにおかしい。自分の業績を伸ばし、それによって十分な給料がベースにあることではじめて、やる気の話になる。この2つは避けて通れない。事業を伸ばすこと、十分な給料を払うことから目を背けてはいけない」


やっぱりどこの国であろうが僕は人が成長し、会社が成長し、給料も上がる、そんな会社で働きたいなぁと心から思いました。

決して多くの給料を払う会社ではありませんが、社員が頑張り、会社が成長すればそれを社員に還元していく。そしてそれを明示して行う。というインドネシアにはあまりない素敵な規定を作れたと思っています。


働いてくれる社員に「この会社で長く働きたい」
卒業していく社員に「この会社で働けてよかった」

そんな風に思ってもらえる会社にできるようにこれからも頑張ります。


※先日2015年度版についてのブログも書きましたのでよろしければご覧ください。
2015年インドネシアの最低賃金と東南アジア最低賃金比較


 2015/12/27: 2016年の情報はこちらに記載しています2016年インドネシア最低賃金を詳しくチェック
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