先日友人の南アフリカ人の方とお話をしていて面白い議論ができました。


話題になったのが表題のマズローの5段階欲求。
maslow

彼が話してくれたのは「我々の住んでいるインドネシアという国の人達は多くが食事、家族、宗教などを一番に置き生活をしている方々が大半だよね。でも日本や同じように戦争で負けたドイツ、または先進国であるアメリカなどは仕事やお金、名誉、自己実現などの比重を多く置いて生活している人が多い。だからまだまだインドネシアという国は遅れているし、進化のスピードも遅いんだと思うよ。マズローの理論に通ずるものがあるよね。やっぱ日本ってすごいよね」とこんな話をしてくれました。

確かに半年以上この国で暮らしてきて、日本人とインドネシア人の生活の中で重視するものの違いの様なものはかなり感じていました。海外の方から日本の事を褒めていただくのは嬉しい事でしたが、腑に落ちない気持ちがあったので同時に以前から感じていた疑問を彼にぶつけてみました。「でも日本って先進国の中でもかなり自殺率が高い国なんだよね。たぶんインドネシアの10倍くらい多い。それはきっと日本社会の強さの裏にある過度な仕事や競争から産まれてしまう代償。日本という国は先進国であり、後進国での暮らしに比べればとても豊かな生活を送っている人が多いけど、心まで本当により豊かどうかは疑問だよね。正解はわからないけど何となくインドネシア人のほうが人本来の幸せの姿に近い気がするし。。。」こんな話をしてみました。

マズローの理論で考えると人間は低次元の欲求を満たすと高次元の欲求を求めるとありますが、それが必ずしも幸せとは限らないと僕は思います。南アフリカという過去の植民地で育った彼とこのような議論が出来てとても有意義でした。

人間にとって何が本当の幸せか、人それぞれ答えは違うのでしょうが自分なりの素敵な答えが見つけられるようにこれからも世界を冒険します。






このエントリーをはてなブックマークに追加

先日の休日、友人から誘っていただきフットサルの大会に参加してきました。
5試合を戦い結果は見事優勝。僕も全試合に出してもらい少しは優勝に貢献できました。
たかが趣味の話な訳ですが僕にとっては感慨深い瞬間でした。


サッカーで友達を作る
バリの中でも外国人などほとんど住んでいないデンパサール地区に住んでいる僕にとって、いかに地元に溶け込むかというのは大きな課題の一つでした。

週2回のフットサルに誘ってもらってから上手くもなく、体力もなく、言葉も喋れない中でただ一人の日本人として参加しました。最初は楽しむというよりは何とか現地に溶け込む足掛かりになればとただのフットサルにすごく気を張って挑んでいました。パスを要求しても無視されたり、ミスを罵られたりしたこともありました、それでも身体を鍛えて一生懸命プレーして言葉も少しずつ改善していくうちにみんなから仲間として認めてもらえるようになってきたのです。今では冗談も言い合えるような仲のいい仲間達が沢山います。フットサルをやっている時だけは自分が外国人だというのを忘れる事が出来ます。


信頼できる人間関係
こちらに住んでると、信頼出来るローカルパートナーを早く見つけた方が良いと言われます。でも多くの人から信頼できる人を見つけるのは難しいとも言われます。僕も最初はそう思っていました。しかし最近は少し考えが変わりました。信頼出来る仲間を見つけるのではなくて自分が相手にとって信頼できる人間になる方が大切だと。相手からすれば言葉もまともに通じないような外国人を信頼できるわけがありません。サッカーを通じて、良いパスを出したり、一緒にゴールを喜んだり、試合が終わってから雑談したり、一緒にご飯を食べたり、小さな事を積み重ねて自分が信頼出来る人間であると相手にわかってもらう。そういう意識が大切なんだとサッカーから学びました。

幸い今は多くの信頼出来る仲間達が出来ました。サッカーという自分の大好きだったスポーツ、趣味がより好きになりました。

14


このエントリーをはてなブックマークに追加

先週はとても嬉しいことがありました。
バリに来て初めてインドネシア人の方からお仕事を受注することが出来たのです。
これまで日本の会社やこちらに住む日本の方からお仕事をいただくことはありましたが、インドネシア人の方からお仕事をいただくのは初めてのことです。

僕の会社では今インドネシアのバリを拠点に日本向け、インドネシア向けにWebサイト制作やシステム開発、ゲーム開発などの仕事をしています。幸い日本から安定した仕事を受けることが出来ていて生計は成り立っているのですが、今後インドネシアに向けて様々なサービスの展開をしていきたいという展望があり、そのファーストステップとしてインドネシアの企業へのWebサイト制作、システム開発をする仕事を始めました。日本では当たり前にどの会社も持っているWebサイトもこっちではまだ持っていない会社も多く、持っていても上手く使いこなせていない所がほとんどです。そういった方々に対してまずWebサイトを持つところから始めていただきインターネットを活用したビジネスの改善をお手伝いしたいと考えました。


バリ島での営業活動
灼熱の中ドブ板営業するのはなかなかの地獄です。小さなレストランから大きなホテルまで1つ1つ飛び込みで回っていきます。しかしほとんどのお店はマネージャーやオーナーがお店にいません、スタッフに任せっきりになっているのでマネージャーやオーナーの番号を教えてもらい、後日電話をして興味を持っていただいた方に再度詳しく説明に伺います。「Webサイトって何っ?」みたいな人も中にはいるのでかなり初歩的な話からしなければならない場合が多いです。当然折衝はインドネシア語で行わなければならないので、覚えたばかりのインドネシア語と身振り手振りで説明します。今まで営業という仕事もしたことがない僕がいきなり海外でつたない外国語を使って営業をする。何もないところから1万円を稼ぐことがこんなに難しいとは、、、恥ずかしながらこの年になって改めてお金を稼ぐって大変さを痛感させられました。


100万円の仕事より1万円の仕事の方が楽しい
今回その営業活動の一貫でとある小さなホテルに訪問しました。お話を伺うとWebサイトは持っておらず、予約は全てagodaやbooking.comなどのサードパーティーからのみ。ホームページを作ったほうがいいと思っているんだけどよくわからないから後回しにしているといった状況でした。

僕は話を聞いて、このお客さんの役に立つ事が出来るという確信に近いものがありましたが、お客さんからの信頼を勝ち取るのは大変です。何度か足を運んでホームページを持つことのメリットを語り、サンプルイメージを作り、全身全霊で説明しました。

お客さんに是非御社で作って助けてくださいとい言ってもらえた時は涙がでそうになるくらいうれしかったです。

ここまで来るのは決して楽な道のりではありませんでした。その裏では僕のスタッフが全力で僕を支えてくれました。プログラマーやデザイナーは技術面の説明でお客さん信頼を勝ち取り、アシスタントの子は僕のつたない説明やインドネシア語の資料作りをいつも助けてくれます。

金額は10万円にも満たない小さな仕事かもしれません。しかし僕にとっては本当に本当に大きな第一歩です。この喜びは日本で10倍、100倍の金額でビジネスをしていた時の10倍、100倍の喜びかもしれません。


人生や仕事の価値観は人によって様々で、こんな世界の離れ小島で数万円のビジネスをする事は馬鹿げているのかもしれません。しかし僕は今とてもエキサイティングな日々を送っています。日本には僕の代わりはいくらでもいますがここには僕の代わりはいません。ITの力でより裕な社会を創る。道のりは長いですが一歩一歩前進中です。


photo




2014.12.1 追加
そしてついにリリースしたサイトがこちら
The Oasis Kuta Bali Hotel


このエントリーをはてなブックマークに追加

日本から海外へ飛び出して早半年、色んな事がありましたが何とか生き延びています。
こっちで暮らしていても今の時代FacebookやLINE、Skypeなどで気軽に連絡が取れるのでさみしさもなく毎日楽しく暮らしています。

有難いことに時折旧友や諸先輩方から連絡をいただいたりFacebookにコメントをいれていただいたりして嬉しい限りなのですが、 その中で本当に色んな方々から「すごいなぁ海外で働くなんて」と言っていただいたりします。

とても嬉しいお言葉なのですがいつもすごく不思議な感覚でした。だって全然すごくないんですもん。
謙遜している訳ではなく僕は本当に頭も良くないし、何か人より優れた技術や知識がある訳でもない、語学のレベルも低い。客観的に自分を見てすごいと思えるところはありません。

実際にこっちでやっている仕事のレベルもハードワークではあるものの、一般的な日本人のナレッジワーカーであれば誰でもこなせるような事を着々と進めているだけの事です。僕に「すごいなぁ」と言ってくれる人達なら誰でも出来る事だと心から思っています。

だからなんで日本人は「海外で働くことはすごい」と感じてしまうんだろうと考えさせられました。


教科書に載っていない恐怖と今を捨てる恐怖が日本人を小さくする
僕たち日本人は大半の人が見えないレールに乗って生きてきました。普通に高校、大学を出て就職率は9割以上と海外と比べて異常に高い。教科書に答えの書いてあるような問題を解くような事が得意なんだと思います。「この数字をここまで伸ばしなさい」とか「この通りに作りなさい」といったお題には滅法強い。一方で自分の教科書にない事をやるのが苦手な人が多いのかなと感じます。「英語(しゃべれないけど)で仕事をする」とか「海外に住む」という今までの自分では想像も出来ないような事に臆病になってしまう。
日本人で英語が達者、正確には外国人とのコミュニケーション能力が高い人というのはいわゆる一般的なレールから外れた日本人が多いのではないでしょうか。逆に綺麗にレールに乗ってきた人間のほうが語学が未熟です。いくら口達者な営業マンやマネージャーも言葉が通じなければ仕事になりません。言葉が通じない人とコミュニケーションをとるという事は凄まじい恐怖感を感じる事です。階段を重い荷物を持って登ろうとするお婆さんがいれば助けてあげる親切な日本人が、地下鉄で迷ってる外国人観光客は無視してしまう。それぐらい母国語以外のコミュニケーションは怖い事なんだと思います。

あとこっちにいて思うのはやっぱり日本って豊です。世界中の美味しいごはんが食べれるし、治安もいいし、母国語以外話さなくていいし。そんな心地いい環境を捨ててでも外に出る理由って中々見つけられないですよね。フィリピン人や韓国人みたいに外に出ないとヤバいっていう飢餓感もない。


50年昔と比べて西洋諸国や日本のような先進国の相対的な力は落ちていますし、これからも落ち続けます。それでも僕は日本人の力ってすごいと思うし、もっともっと社会に影響力与えられると思います。
ぜひ恐怖心を乗り越えて多くの日本人が海外で一緒に戦ってくれたらうれしいです。

DSC_0053




このエントリーをはてなブックマークに追加

今日は僕がお世話になっている日本とインドネシアの関係について少し調べてみたいと思います。
こっちに住んでいるとそれはもう日本の事が気になって、頭から離れなくて、の毎日です。日本に住んでいるとあまりインドネシアという1国について深く考える事は少ないですが、今では両国の経済的な依存関係もとても強いものになっています。先日次期大統領がジョコウィ氏に決まった際も安倍総理から真っ先に祝電が入り、ジョコウィ氏の来日も内定したとの事です。
Walkers:ジョコ次期大統領、日本来訪へ準備 安倍総理の招待を承諾

abe-joko



日尼輸出入関係
まず日本とインドネシアの輸出入の関係について調べてみました。

日本 国別輸出金額(2013)
日本の総輸出金額に対してインドネシアは2%

日本 国別輸入金額(2013)
日本の総輸入金額に対してインドネシアは4%
中国韓国に比べると大きな依存度はないですが、それでも輸出、輸入共に10位以内の大きな商売相手です。

インドネシア 国別輸出金額(2012)
一方インドネシアから日本への輸出は16%で堂々の1位

インドネシア 国別輸入金額(2012)
輸入に関しても12%で3位。インドネシアの貿易から見るとかなり日本に依存した状態である事がわかります。(日本は中国、米国に大きく依存している訳ですが。。)


品目別に分解してみるとこんな感じです。
品目別輸出入
日本からは製造業で使う機械部品や素材を多く輸出しています。
一方でインドネシアからは原油、ガス、石炭などのエネルギー資源を多く輸出しています。



日系企業の進出状況
日系企業の進出状況について2012年に帝国データバンクさんが調べられたデータがありました。
日系企業1
やはり自動車や電化製品をはじめとした製造業が圧倒的に多いです。

日系企業2

年商1000億円以上の企業がこんなにあるとは意外です。ちなみに10億円未満の会社のうち28%は赤字だったようです。

日系企業3
従業員数別にみて、10人未満が10%くらいだなんて。。やっぱり資本力のある大手の会社が多く出てこられていて、0から低資金で立ち上げみたいな所は少ないのでしょうか。もしくはカウントされていないのでしょうか。



日本在住のインドネシア人
政府の調べによると日本在留のインドネシア人は約27,000人。宗教的な違いもありあまり多くの人は住んでいません。在留資格別の表が下記の通りです。
日本在留インドネシア人
これを見ると技能実習と留学の割合がとても多く50%近くを占めています。つまり正式に日本で働いているインドネシア人は1万3000人ほどという事になります。



インドネシア在住の日本人
外務省の調べるところによるとインドネシアに在住する日本人は約12,000人
インドネシア在住日本人
僕の住んでいるバリは2,300ですか、登録してない人多そうだから5,000人くらいいそうですね(笑)



日本に訪れるインドネシア人
インドネシア→日本 訪問者数

政府観光局によると日本に訪れるインドネシア人の数は年々増えてきており2013年で13万人を越えたとの事です。最近では空港にお祈りをする場所が出来たり、ハラール対応のレストランが出来たりと少しずつ日本もイスラムの方々に対応してきています。そんな中さらに先日政府からビザ発給緩和の
訪日ビザ、インドネシア免除-フィリピン、ベトナム、インド緩和も



インドネシアに訪れる日本人
日本→インドネシア 訪問者数
これは殆どがビジネスでジャカルタを訪れる人かバカンスでバリを訪れる人かと思いますが、上がったり下がったり。一時期バリの人気低迷でかなり減少しましたが最近はジャカルタ視察とかいって訪れるビジネスマンが増えているんでしょうね。


補足として国別の年間インドネシア訪問者数も載せておきます。
国別インドネシア訪問者数
ジャカルタでもバリでも日本人は全体の5%ほど、一定数訪れているようです。
シンガポールとマレーシアはカウントがおかしそう。


まとめ
ダラダラとデータを貼り付けさせていただきましたが、数字を見る限り現時点でも日本、インドネシアの関係がとても深いものだとわかります。インドネシアのインフラやサービスの開発には日本のサポートが欠かせませんし、日本としてもエネルギーだけでなく、インドネシアをマーケットとしてみた動きが今後より加速していくでしょう。大統領が変わったインドネシアとアベノミクスを遂行中の日本が互いに成長していくために、ぼくも一翼を担っていけるよう頑張ります。




このエントリーをはてなブックマークに追加

↑このページのトップヘ