今回、就職活動も兼ねて東南アジアの3か国「シンガポール」、「マレーシア」、「インドネシア」の弾丸ツアーを行ってきました。短期間ではありますが現地の人々の生活を目で見て肌で感じつつ15件もアポを取る事ができ20人近くの企業家や現地社長をはじめ多くの方々からお話をお伺いすることができました。多くの物を得られたこの旅で感じたことを忘れないうちに書き残しておきます。


▼シンガポール
会社への最終出社からその足で向かった最初の国はアジアのハブと呼ばれるシンガポールです。
まず空港に着き電車に乗りました。僕は海外に行ったときは出来る限りタクシーではなく電車や歩きにするようにしています。町の様子や地元の人の生活がよく見えるので。
最初に驚いたのは電車の中から聞こえてくる言葉。中華系の人が話すのは中国語、マレー系の人が話すのはマレー語。英語の国と聞いていたけど街中で聞く言葉は8割が中国語、1割がマレー語、1割が英語やその他言語のような気がする。後で聞いた話ではこの国の人はビジネスシーンでは英語を使ってくれるがプライベートの場ではみんながローカルな言葉でやりとりするのだという。しかも彼らが使う英語はシングリッシュといってかなり訛りが強い。ネイティブの人でも聞き取れないという話なので日本でいえば青森のとかのオッチャンが話す言葉に近いんでしょう。

次に驚いたのがこの国の整然とした作り方です。空港や電車の案内は完ぺきで初めて訪れた人にもとてもわかりやすく案内されていて、構造的にできています。また道路の作りにも驚きます。日本では十字路があれば4つの横断歩道があるのが普通だがこの国は違います。2つや3つしか横断歩道がないケースが多い。ようするに歩行者ではなく車の流れを優先しているのです。この国は小さな面積の中で多くのビジネスを回そうとしている。その上で国のインフラがスムーズに機能することの重要性をよくわかっているのだと思います。

ビジネスの面でも多くの方からご意見を頂戴しました。元々僕が今回の転職活動で獲得したかったのは「海外でのビジネスのやり方」、「一人でなんでもできる力」、「異文化・ハングリーな環境での生活」であったがこの国に来てそんな自分を再認識することが出来ました。
残念ながらこの国で今すぐ僕が出来る仕事ではこれらの事が獲得できないと感じました。この国は下手をすれば東京よりも便利で快適であり、多くの人が「アジアのハブ」と「関税の低さ」を理由にビジネスを行っています。ここを起点にビジネスを展開する必要がある人やお金を回していきたい人には最高の場所ですが、海外で武者修行をしたいと考えている僕にはどうやらあまり向いていないようです。

※シンガポール参考データ
人口:500万人
GDP:276億ドル
1人あたりGDP:521万円

 写真 1
 最終日の夜中、なんとか観光できた


▼マレーシア
次に訪れたのは近年目覚ましい成長を続ける東南アジア第二の都市マレーシアのクアラルンプール。この地には前職の先輩が務めているので色んな所を案内していただきました。この土地はシンガポールに比べてしまうと古い建物や汚い地域もありますが、町全体が大分整備されており何のストレスもなく過ごすことが出来ます。少し意外だったのがタクシーの運転手さんも上手く英語を使いこなし、割とプライドが高いのか騙したり媚びたりボッタくったりする事がありませんでした。僕の出会ったマレー人は偶然かもしれませんが人柄がとてもいい人が多かった印象です。夜はショッピングモールや地元の繁華街を案内してもらいました。繁華街は凄く熱気があり沢山の人がそこで食事をとっていました。中華系の金持ちのマレー人や日本人はモールのような場所で食事をとり、地元のマレー系マレー人は地元の繁華街などで食べることが多いようです。わずか1日半しか滞在出来ませんでしたがこの国の豊な部分やまだまだの部分を両面体感する事が出来ました。なんだかこの国はシンガポールよりも今の自分に合っているなぁと良いフィーリングを感じ取る事が出来ました。

※マレーシア参考データ
人口:2900万人
GDP:304億ドル
1人あたりGDP:103万円

写真 2
 ツインタワー、1つは日本企業、1つは韓国企業が建てたらしい 


▼インドネシア
シンガポール、マレーシアと周りながら急遽予定を変更して訪れることにしたのがインドネシアのジャカルタです。インドネシアは人口も2億4千万人と世界4位、経済も急成長していることからアジアで働くつもりならジャカルタは絶対見ておくべきという皆様からのアドバイスと自分の行きたいという衝動から強引に1日半立ち寄る事にしました。シンガポール、マレーシアと周った僕がジャカルタを訪れて感じたのはThe東南アジアといった感じでタクシーの獲得競争や街並みの汚さは依然訪れたフィリピンのマニラの感覚に似たものを感じました。町の交通量は半端じゃなく空気もかなり汚いし町はゴミであふれそこら中で寝ているホームレスやストリートチルドレンがいます。シンガポールはもちろん、マレーシアにもかなり劣るといった印象です。この国でまず感じたのは言葉の部分で、シンガポールやマレーシアに比べて全然英語が通じない、使える人が本当に限られているという事だ。公共機関の案内標識にも英語が使われている所は少なく、ほとんどがインドネシア語で生活が成り立っているという事でした。ちなみに後で人から聞いた話ではインドネシア語は英語や日本語に比べて時制などもなくとても簡単な言語で半年も勉強すればそこそこのレベルまで話すことが出来るらしいです。また元はマレー語という事でとても似ているらしいのでインドネシア語をマスターすればマレー語も応用を効かして話すことが出来るらしい。インドネシアという国で面白いのは若い人の方が年配の人よりも圧倒的に優秀です。言葉一つとっても若い人は学校で習った英語を綺麗に使いますが、中高年は全く使えません。
この国は本当に色々なものがまだまだ未整備で町も汚いし言葉も通じないという事で住んだら色々と苦労するんだろうなと思いつつ、市場としてのポテンシャル、いわゆる色が塗られていない白地の地図というものを感じることは大いに出来ました。聞いた話では意外にジャカルタ以外の島にも資源マネーで潤った人たちがいるらしく、ECサイトなどの利用も徐々に伸びてきているのだといいます。毎年1.2倍成長を続ける東南アジア最大の国。きっと今後のアジアの中心になっていく国なのだと感じる事が出来ました。



※インドネシア参考データ
人口:2億4400万人
GDP:878億ドル
1人あたりGDP:35万円
 
写真 3
 一番の観光地、夜店が出ていてとにかく汚い
 

▼全体を通じて
3か国通じて言えたのはトヨタや建設会社などの第2次産業の進出が一巡し、今は飲食店を初めとして第3次産業が続々と進出し始めているという事です。大型のショッピングモールなどを見るとかなりの日本企業が進出しています。例えば麺屋武蔵や山頭火などのラーメン屋から和民、大戸屋、吉野家、CoCo壱番まで数えきれないほどの日本の飲食店が入っています。またユニクロやダイソーなど日本でおなじみの企業も進出し結構上手くいっているようです。IT系はというと、当然IBMやHP、Microsoftなどのグローバルかつハード系やインフラ系の企業は多くみられるがサービス系やメディア系、エージェンシー系はまだまだこれからといった印象を受けました。卵・ニワトリの話ではないですが両面から社会が大きく成長してきており、大きなマーケットが出来るのは時間の問題のように感じました。


また今回は宗教についても学ばせていただきました。日本にいるとほとんど意識することはないが、3か国を周り特にムスリムと呼ばれるイスラム教の人々を見て思うところが多く、基本的にムスリムの人々はお酒も飲まないし、豚肉も食べない、女性は布で髪を覆い自分を大切にしており、時折何よりも優先して神に祈りを捧げる事をします。日本人からすれば全く持って普通ではない事が彼らにとっては普通なのです。しかし近年はムスリムの方々にも自由な思想が広がっており決して上記のようなことを全員が厳格に守っている訳ではありません。お酒を飲む人もいれば豚を食べる人もいるし髪を覆わない若い女性も多いです。イスラム教を厳格に従って行動する人もいれば上手く自分の中でバランスを取って行動する人もいる。そしてイスラム教以外の宗教の人も当然いる訳でそんな人たちが融合して生活できるように社会が作られているのは素晴らしい事だなぁと感じるとともに、日本にいると普段一切考えないことについて考えたり学べたりするのはとても良いことです。


今回の周遊を通じて改めて現地に趣き肌で感じることの重要性を実感しました。また多くの人からお話を伺うことで自分が急激に成長する事が出来たと思います。(思えば尊敬する竜馬さんもそうだったのかも)
これから自分の考えを整理して今後進むべき道を決断したいと思います。