今日は大晦日。学校もお休みです。
折角来たフィリピンなので年末関係なく社会勉強しようと思いバスで2時間かけてCUBAO(クバオ) という街まで旅行に来ました。
目的はスモーキーバレーと呼ばれるパヤタス ダンプサイトという廃棄物処理地区を見る事です。


パヤタス ダンプサイトとは?
かつて、フィリピンにはマニラの近くのトンド地区にという所に大型の廃棄物処分場が存在しました。日本のテレビでも時折放映さえていたのでご存じの方も多いのではないでしょうか。
ゴミから排出されるガスなどが化学反応を起こしゴミが燃え煙が立ち上ることからスモーキーマウンテンと呼ばれていました。この廃棄物処分場は各国からの批判を受け、1995年に政府によって強制的に閉鎖されました。
ご存じの方もいる通り、ワンピースでルフィ、エース、サボが育った不確かな物の終着駅(グレイ・ターミナル)という場所はここがモデルになっています。
グレーターミナル
政府はスカベンジャーと呼ばれるゴミを拾って生活をする人々の為に新たな住居を用意して強制的に貧しい人々を撤去しようとしたのですがスカベンジャー達にはその新たな住居の賃金も払えないし、ゴミを拾う以外の仕事の仕方もわからない。そこで彼らはマニラの北にある大型廃棄物処分場のパヤタス ダンプサイトに移住していきました。

パヤタス ダンプサイトには毎日大量のゴミが集められ、それらを集めるスカベンジャーや集めたゴミの中の有価物を買取り売却するブローカー達のバラックが立ち並び巨大なスラム街となっています。
2000年に元々無理な積み方をしていたゴミ山が倒壊し何百人もの死者を出す大事件があり一度は閉鎖されましたが元々政府の方針により大気汚染の問題を考慮してゴミは焼却ではなく積み上げ方式で処理していた為、全てのゴミを処理しきれずに2001年に再開されており、ゴミの処理方法やスラム住民の生活は未だに大きな問題となっています。



実際に見てきたパヤタス ダンプサイト
クバオからジプニーで20分くらいかけてフェアビューという大型ショッピングモールなどもあるごく普通の街に向かいました。ここから車で数km走ればパヤタスに行く事が出来ると事前に調べてありました。
タクシーの運転手さんに「パヤタスに行きたいんだけど」とお願いすると
「あんな汚くて危ないところに行きたくない」と何人かに断られました。
数人目で「なんであんな所に行きたいんだ?」と聞かれ「社会の問題を勉強したいんです」と
答えると「近くまでなら連れてってやる」と言って送ってくれました。この運転手のオッチャンがいい人で割と詳しくゴミ問題にについて教えてくれました。

15分くらいするとなんだか少し臭くなってきました。ゴミと人間が暮らす街パヤタスダンプサイトに到着です。街の中には入れないからと言われ、タクシーのオッチャンとはここでお別れ。トライシクルに乗り換えてさらに街の奥に入っていきます。一人で中に入って歩くのはかなり危険らしく、ずっとトライシクルの兄ちゃんに案内してもらう事にしました。


写真 3
ゴミ山のすぐ近くに暮らす人々



写真 2 (1)
何やら路上で金品を売買する人達を発見。ゴミから見つけたものなのでしょうか。
厳つい目で見ていますがこの後全員揃って笑顔でピースしてくれました。


写真 002
ゴミと人間が共に暮らしています

 
写真 003
毎日ゴミを仕分けお金になるものを探す人々



写真 03
缶だけを集める人やペットボトルだけを集める人もいます



中を見て回るとやはり強烈な匂いと不衛生な環境に体が拒否反応を示します。
昔に比べ、かなり整備されて改善されていると聞いたのですがそれでもずっと日本でのんびりと暮らしていた僕にとっては衝撃的なシーンの連続でした。市の許可証をもらっておけばゴミ山の中まで見学する事が出来るようなのですが一人で飛び込みで行ったのでそんな事は知らず、夕暮れも近く危険になるという事で引き返すことにしました。



ゴミ問題について考えた
今回有名なゴミ処理場に訪れ、胸を痛ませながら多くの事を考えました。
本当この旅では自分の無力感を感じる事がとても多いです。。

ゴミの中から有価物を見つける仕事しか知らず、健康上の問題も負いながらゴミ山で働く人達を見ました。彼らが1日に稼ぐお金は50ペソから100ペソだそうです。日本円にしてたったの110円~230円です。体を壊して死んでしまう人も餓死してしまう人も沢山いるでしょう。
それでもこの村で暮らす子供たちは笑顔でゴミの中から見つけた遊び道具で遊んだりしています。

このゴミ問題、決してフィリピンだけの問題ではありません。
僕らが生活をする上で毎日数えきれないくらいのゴミが排出されていて僕らの知らない場所で、知られていない犠牲を払いながらゴミが処理されています。


気になって調べてみましたが日本の排出量は世界でもトップクラスです。
世界のゴミ排出量
中国やインドなどが入っていませんが日本が大量のゴミを排出しているのは間違いありません。
では日本はどうやってゴミを処理しているのか。一部は埋め立てていますが基本的には燃やしています。

▼世界のゴミ焼却炉数
ドイツ51
アメリカ168
日本1893
フランス100
イタリア51
スイス29
スウェーデン21
オランダ9
イギリス7
出典:環境創造株式会社


日本はゴミ焼却炉数で断トツの世界一です。同時にダイオキシン排出量も世界一です。
国土が狭い上に焼却しなければ処理できないだけの大量のゴミが排出されている事が原因だそうです。


また、これから世界のゴミ排出量は
2010年が104億トン
2025年には148億トン
2050年には223億トン
になると予想されているようです。

う~ん。。。

環境問題を考えていくと本当にこれまでの自分が恥ずかしくなります。
自分も含め経済の発展を考える人たちは世界中に山ほどいますが、環境の改善を考える人は本当に一握り。今日ここで学んだことが何も生かされなければ意味がありません。
明日から丁度新年になりますし僕の好きな言葉『Think globally, act locally』に習い小さなことから取り組んでいきたいと思います。



何度も見た動画ですが今日また見直しました。