900億とか、9000億とか言われているインドネシアのEコマースマーケットですがまだまだ市場もちゃんと計測できないほど未成熟なマーケットです。
しかしながらサイトも利用者もどんどん増えてきており、今後大きな成長が見込めるのは間違いありません。今日はインドネシアのECサイトについて書いてみたいと思います。

インドネシアのEコマースの問題点といえば何と言っても「決済」と「配送」だと言われています。
そこで今回インドネシアの主要なECサイトの決済方法がどのようになっているのか実際に調べてみました。

調査したのはインドネシアでも著名な下記18のECサイトです。 


PinkEmma
女性向けファッションECサイト。Pinterestみたいなトップページが特徴的だがサイトもかなり作り込まれていて機能も充実しています。
PinkEmma Indonesia


ZALORA
男女向けファッションECサイト。サイトはかなり高級感のある作り。即日配送(既に終了)、送料無料、返品無料などサービス面でもかなり先を行っています。
ZALORA Indonesia- Toko Sepatu dan Fashion Online ®


BERRYBENKA.com
こちらも高級感の漂う女性向けファッションサイトですね。GREE Venturesからも投資を受けています。
com


HiJup
イスラム教徒の女性が頭に覆う「ヒジャブ」というスカーフがサイト名になっている通り、イスラム教徒女性向けのファッションを商品に特化しています。
com



BHINNEKA.com
10年以上前にオープンし、未だに生き残っている老舗サイト。電化製品やオフィス用品などが主な商品。
Com- Toko Online


tokopedia
サイバーエージェント・ベンチャーズが出資した事でも有名な国内最大規模のオンラインショッピングモール。
Jual Beli Online Aman dan Nyaman - Tokopedia


blibli.com
ファッション、趣味、電化製品など何でも揃ってるショッピングサイト。サイトの機能もかなり作り込まれています。
com, sensasi belanja online shop ala mall


Rakuten.co.id
ご存知楽天のインドネシア版。しかし現地パートナーと提携を解消してからあまり元気がない様子。
Rakuten Belanja Online!


SUKAMART
住友商事が立ち上げた日用品eコマースサイト。食品、飲料、日用雑貨など日常で使う物をネットで購入できます。
Sukamart – Ind


Qoo10
韓国のGmarketとeBayのジョイントベンチャー。インドネシアの他に日本、シンガポール、マレーシア、中国、香港でサービスを展開しています。
Qoo10-Indonesia – rkemuka


elevenia
通信会社XL Axiataと韓国のSK Planetが手掛ける総合Eコマースサイト。シンプルなデザインですが商品数は50万点以上とボリューム満点。
elevenia - Surga Belanja Online Anda


LAZADA
こちらも超有名な総合Eコマースサイト。ドイツのRocket Internetを初め200億円以上の出資を受けているアジアのAmazonと呼ばれるサイトです。
id-


bukabuku.com
本の販売に特化したECサイト。サイトのデザインから見てもモロAmazonのパクリです。。。
com


BUKALAPAK.com
アイレップが資本・業務提携をしたことでも有名な大手C to Cマーケットプレース。今後はSEOも強化されるのでしょうね。
Bukalapak


GROUPON
あの有名なGROUPONのインドネシア版。寿司なんて売っているんですね。。
id


livingsocial
こちらもGROUPON系オンラインのクーポン共同購入サイト。
LivingSocial Indonesia


Tiket.com
インドネシアのNo1チケット予約サイト。ホテル、飛行機、電車、イベント、レンタカーなどなんでも予約できます。
comnser


traveloka.com
アメリカに留学し、シリコンバレーで働いていたエリートインドネシア人がジャカルタに戻り作った航空券予約サービス。
Tiket Pesawat Mt Promo



さて、サイトの紹介が長くなりましたが実際にこれらのサイトの決済方法が何に対応しているのかを調査しました。結果は下記の通り。

・銀行振り込み  17 / 18 サイトで対応
ほぼ全サイト対応しているのが銀行振り込み。特にBCA, mandiri, BNI, BRI は多くのサイトが対応しています。
  
・クレジットカード  15 / 18 サイトで対応
クレジットカードは意外にも対応しているサイトが多い 。VISAとMasterは多くのサイトで使用できます。これらのサイトは最先端を行くサイトというのもあるのでしょうが外国人からすると助かりますね。

・eマネー(銀行系)  14 / 18 サイトで対応
BCA KlikPay, mandiri clickpay, CIMB Clicks, e-Pay BRIなど銀行から多くのeマネー支払いサービスが提供されており、それらに対応しているサイトが意外に多いです。

・eマネー(民間系)  6 / 18 サイトで対応
XL Tunai, Mynt e-moneyという2社のサービスに対応しているサイトがありますが普及度はイマイチです。

・ATM払い  6 / 18 サイトで対応
銀行のATMで払えるというサービス。銀行振り込みに似ているので対応しているサイトは少ないです。

・ポイント払い  5 / 18 サイトで対応
ここで言うポイントとはそのサイト独自のポイントです。Tポイントのような物ではありません。しかも他の支払いと組み合わせて使うのではなくポイントだけで決済しないといけないので使うのは至難の業です。 

・代金引換  4 / 18 サイトで対応
意外にも全然対応しているサイトがなかったのが代金引換。これには運送会社側の対応も必要なのでまだ仕組みが上手く出来上がっていないという事なのでしょうか。

・コンビニ払い  2 / 18 サイトで対応
indomaretというコンビニで払えるサービスに2サイトだけ対応していますがほとんど普及していないようです。

・Paypal  2 / 18 サイトで対応
Paypalは日本でも対応しているサイトが多いとは言えませんのでこの位なのでしょうか。



まとめ
インドネシアではデビットカードの発行枚数は8000万枚を超えていますが、クレジットカードはまだ1500万枚程度(参照:Hello-Global) しかし先を行くサイトは既にクレジットカードやeマネー払いに対応し始めています。実際に私がPinkEmmaに問い合わせたところ、一番使われている支払い方はクレジットカードだと伺いました。

とはいえ日本の様に大半の人がクレジットカードで決済するのとは違い、インドネシアには貧富様々な人がいますので様々な支払い方を用意して対応しているといった印象を受けます。まだECサイトでの支払い方というのが確立されていないと感じます。

1Butik Baju Wa

Com - yaran

com   Hotel, Pesawat, Ker

この様に信じられないほど多くの決済方法の選択肢がユーザーに与えられています。
今後、クレジットカードの所有者が増えていきカード決済が増えていくのは間違いありませんが、同時にクレジットカードを持てないような庶民も少しずつオンラインで物を買うようになっていくでしょう。そうなった際に銀行振り込みだけではなく、代引きの様なサービスの普及には今後も注視が必要だと感じます。

2億4000万人のポテンシャルマーケットインドネシアのECサイトに今後も注目です。



PS
今回は決済の調査でしたので上記には含まれておりませんが、インドネシアのショッピングサイトで外せないのが下記の3サイト。むしろこの国はC to Cの方が断然よく使われています。

OLX(旧tokobagus)
超有名なC to Cマーケットプレース。TVやYoutubeなどの広告も本当によく目にします。最近名前をOLXに変更し東南アジアの他国のサイトとブランドの共通化を図っています。
id  t


berniaga.com
OLXには及ばないが人気のC to Cマーケットプレイス。打倒OLXに燃えているのがサイトやプロモーションをみてよくわかる。
com onesia


KASKUS
こちらも超有名なインドネシア語フォーラムサイト。日本の2chのような物にC to Cで物販のやり取りをできる場所があるイメージです。相当なトラフィックがあります。
Kaskus - The Largest Indonesian Community