インドネシア、特に私の住むバリでは多くの人が最低賃金という政府が定めた賃金を基準に給料が定められています。そんな事も知らずにそれ以下の金額で働いている人も沢山います。
 
会社を新しく作るにあたり、給与規定を作る必要があったのでインドネシアの最低賃金について調べてみました。


上がり続けるインドネシアの最低賃金

jakarta

ここ十数年のジャカルタの最低賃金の推移を見てください。2014年で244万ルピア/月
日本円にして月2万2千円程度しかありませんが、驚くのはその上昇率。15年前の2000年と比べると5倍以上となっています。


tokyo

ちなみに東京の最低賃金推移、2013年時点で時給869円、月173時間労働したとるすと月15万円。しかし2000年と比べても1.2倍程度の伸び率。いかにこの数年で変化していないのかがわかります。
ただ日本で最低賃金を意識している人なんてほとんどいませんね。そこで平均給料なるものも調べてみました。


サラリーマン平均年収推移(年収ラボ)
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うわ~、こうしてみるとちょっとショックですね。リーマンショック以降ずっと横ばい。。

もちろん日本の賃金に比べればインドネシアなんて鼻糞みたいなものですが、ユドヨノ大統領が「低賃金時代は終わった」と宣言するほど賃金は右肩上がりに上がっています。発展途上国ならではの面白さがありますね。




給与規定を作ってみて

さて最低賃金を踏まえながら会社の給与規定を作ってみて、本当に本当に悩みました。
新しい会社で人件費は抑えないといけないし、でもここで働いてくれる社員の生活も考えてあげないといけない。

特に周囲からこんなアドバイスを沢山いただくんです。
「教育とかしてもどうせすぐやめちゃうから安くしといたほうが良い」
「みんな最低賃金ばっかなんだから別に上げなくて良い」
「給与規定とか開示せずに何となくでやっといたほうが良い」
とか

でも自分が作る会社はそんな風にはしたくありませんでした。

悩んでいるときにCAの藤田さんのインタビュー記事をたまたま見てすごくしっくりくるものがあったんです。
「業績がいまひとつのときに社員のモチベーションをどう高めるかという話ではない。人のモチベーションが高まるのは、自分の仕事が会社に寄与していたり、サービスがみんなに使われていたりというとき。また、仕事の喜びはカネではないというが、安い給料で頑張れというのは明らかにおかしい。自分の業績を伸ばし、それによって十分な給料がベースにあることではじめて、やる気の話になる。この2つは避けて通れない。事業を伸ばすこと、十分な給料を払うことから目を背けてはいけない」


やっぱりどこの国であろうが僕は人が成長し、会社が成長し、給料も上がる、そんな会社で働きたいなぁと心から思いました。

決して多くの給料を払う会社ではありませんが、社員が頑張り、会社が成長すればそれを社員に還元していく。そしてそれを明示して行う。というインドネシアにはあまりない素敵な規定を作れたと思っています。


働いてくれる社員に「この会社で長く働きたい」
卒業していく社員に「この会社で働けてよかった」

そんな風に思ってもらえる会社にできるようにこれからも頑張ります。


※先日2015年度版についてのブログも書きましたのでよろしければご覧ください。
2015年インドネシアの最低賃金と東南アジア最低賃金比較


 2015/12/27: 2016年の情報はこちらに記載しています2016年インドネシア最低賃金を詳しくチェック